第18章 第17セット
*及川side*
国見ちゃんを連れてやってきた体育館裏。
朝の早い時間だから人は居ない。
「んで、何があったの?」
焦りと不安を抑え尋ねる。
国「、、、」
言っていいのか迷ってる様子。
「大丈夫。そこまで酷くなければ大事にはしないし、優に影響が及ばないようにするから。教えてくれないかな」
意を決した様に口を開く国見ちゃん。
国「、、、取り敢えず、これ聞いてもらえます?」
そう言ってケータイをポケットから出して操作し、聴こえてきた音声は
優を貶す言葉ばかり。
イライラばかりが募る。
国「及川さん。落ち着いてください。」
すべてを聞き終えたとき国見ちゃんに声をかけられた。
「落ち着いてるよ?」
国「どこがですか、、、イライラしすぎて放心状態だったくせに。ガキですか。」
「ねぇ、俺先輩だよ!?」:(´◦ω◦`):
国「それよりも、どうしますか。」
それよりもって、、、ハァ
「んー。少し様子を見よう。まだ仕掛けてくるようなら俺が潰すよ。」
一瞬目を見開く国見ちゃん。
国「いいですけど、表沙汰にならないようにしてくださいね。」
「及川さん、そーゆーのめっちゃ得意だから任せて♪」
国「お願いしますね。こっち側の部員にもこっそり教えて口止めしときます。「国見ちゃん。」、、、なんですか?」
「優のこと、好きなの?」