第17章 第16セット
*国見side*
「優さん!ゆっくり息吸って!!」
浅く吸ったり吐いたりしている。
過呼吸か、、、。
保健室、、、は遠い。
仕方ない。体育館に運ぶか。
「優さん。少しだけ我慢してくださいね。」
そう言って優さんを抱えて体育館へ走った。
ガラガラッ!!!
体育館ではまだみんな練習していて、急に俺が入ってきたから視線が一斉に俺と優さんに向けられた。
一番最初に駆け寄ってきたのは
及「ちょっ!!!国見ちゃん!なんで優のこと抱えてんの!?」
及川さんだった。
「ちょっと色々あって、過呼吸起こしてます!愬波さん!お願いします!!」
柴「わ、私がっ国「愬波さんお願いします!!」ぇっ、、、」
愬「分かった!!国見!こっちに運んで!」
愬波さんの指示に従って優さんを運び
静かに降ろした。
後は任せても平気だろう。
「及川さん。少しいいですか」
及「分かった。みんなちょっと練習続けてて!岩ちゃん少しお願いね!愬波ちゃんも頼んだよ!」
岩「あぁ。」
愬「任せといてっ!!」
及「じゃあ行こっか。国見ちゃん。」
そう言って体育館の外へと出た。