第17章 第16セット
*優side*
最近、と言うか、ずっと考えてる。
なんで声でなくなったんだろなって。
精神的なもの、、、そう言われたけどいまいちピンとこないし、
そもそも精神的にショックを受けるほどのことがあったっけ?
いくら考えても出てこない。
こなままでいいのかな、、、。
必要とされてるかな、、、。
ま、声はそのうち出るよ。
気にしない気にしない。
無理矢理前向きに考え、朝練用のボトルを何本か作っていた。
今は練習中。
当然部員が来るはずはない。
そう思っていたのにバレー部員が二人ほど私のいる水道へ来た。
サボりかな、、、
一人が私に気づき何か企んだようにニヤニヤしてもう一人に耳打ちしていた。
何だろ、、、感じ悪っ( ˘•ω•˘ )
少しだけ不機嫌になると
男1「せーんぱい♪おはよーございます☆」
うざったいほどのテンションで挨拶してきた。
生憎今は何も書くものがない。必要ないと思って置いてきてしまったから。
仕方なくお辞儀だけ返すと
男2「あれぇ?アイサツしたのにそれだけですかぁ?ひどいなぁ、もー。」
男1「あ、そぅいえば、まだ声出ないんでしたっけぇ?カワイソウに。」
男2「奏センパイに任せてもう引退したらどうですか?奏センパイのほうがたくさん声かけてくれるし!」
ニヤニヤしながら吐かれる厭味ったらしい言葉が刃のようになって遠慮なく私の心に突き刺さる。
男2「センパイはもう
、、、、、、要らないですよ?」