第14章 第13セット
そして中学最後の大会。
女子はあと一歩及ばなず3位だった。
男子は白鳥沢から初めて1セットを獲ったものの、惜しくも敗れ、2位となった。
徹はベストセッター賞をもらった。
残すは県選抜。
私はエースに抜擢された。
大会には徹と一も応援に来てくれていた。
相手を翻弄し、点を決め、圧倒した。
それでも超えられない壁は存在し、全国ベスト8に終わった。
男子はベスト4まで昇った。
すべてが終わり、進路を決めなければならなくなった頃
県選抜の打ち上げで私は若に呼ばれて話をしていた。
牛「高校はどこへ行くか決めたのか?」
「一応、ね。まだ決定したわけじゃないよ」
牛「良ければ白鳥沢に来ることも考えてみないか?俺はまだお前と、、、」
そこから先、若は何も言わなかった。
そして、私は沈黙に耐えられず若から逃げた。
そのまま私達は高校生になった。