第10章 第9セット
*岩泉side*
及「あと4、5点は獲るつもりだったんだけどなぁ」
「まあ、いい。一本で切んぞ!!」
綺麗に上がったボール。
国見が打ったスパイクは烏野のチビの手に当たり、相手のチャンスボールになる。
日「来いやっ」
“神業速攻”の時はチビのマークは一人だけ、、、
ドドッ
くそっ、、、速えの来るって分かってても速えな、、、!
及川を見ると何か考えている。
「、、、オイゴラ。また“トスは敵わない”なんて言うんじゃねーだろうな」
及「飛雄に?敵わないよ。あんなピンポイントに上げらんないし!」
ムカッ
及「ギャッ、怒んないでよ!才能では敵わなくても、みんなが一番打ちやすいトスを上げられる自信はあるよ。セッターとしては負けない!」
金田一に上げられたトスはブロックの上から烏野のコートに落ちる。
点数は16対9 7点差でウチのリードだ。