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【ヘタリア】突然現れた味音痴【攻男主】

第7章 旅行編



この後、何個かアトラクションに乗りあと1時間で遊園地が閉園する時間になっていた。
最後に乗ると約束していた”観覧車”に乗る為に俺たちは観覧車のある所に移動した。
やっぱり最後は観覧車という王道のパターンという事で人は結構並んでいるけれど待ち時間は25分で閉園まで間に合うなと思い安心しながら観覧車を見上げると有名な遊園地なだけあってこの観覧車ととてつもなく大きい。


「頂上から見た景色凄く綺麗だろうねー!」

「観覧車の中でナニしてんだろーな?」

意味有りげな顔をしながらゆっくりと回る観覧車を眺めるアーサー。
その横顔をジト目で見ているアル。
(アーサー、ナニしてるって…流石にしてないと思うよ⁉︎キスくらいならしてると…って俺たちもするのかなぁ、えっ、どうすんの⁉︎3人じゃん!)
俺は順番をどうしようと悩む。
うん、じゃんけんにしよう。

「ね、アーサー、アル。ちょっとじゃんけんしてくれない?」

「んー?なんでだい?」

「直人、なんだよいきなり」

まぁまぁ1回だけ!というと渋々じゃんけんをしてくれる2人。
(さぁて、どっちが勝つかな)

「「じゃんけん……ぽんッ!」」















「うわぁああっ、綺麗!」

3人で話していたら25分なんてあっという間で。
観覧車の中は結構座る所がフカフカで座り心地が良い。
ゆっくりと地上から離れていきもう全体の4分の1位は進んでいるだろう。頂上まではあともう少しだ。

「すっごい綺麗だぞ‼︎…でさ、さっきのじゃんけん俺負けただろう?なんだったんだい?」

変な賭け事に巻き込まれてないか不安みたいだ。アルが負けたし。
もう少し黙っていようかと思っていたけれど、アルが気になってるみたいだし良いかな。


「さっきのじゃんけんは……
頂上でキスをする順番だよ!」

「えっ」
「…………はぁ⁉︎」

ぶわわっと顔を赤く染めるアーサーと何かを考えているのか真顔になっているアル。

「ちょっと待ってくれよ、頂上にいる時間ってどれくらいだい⁉︎負けちゃったからしょうがないけどちゃんと頂上にいるときに俺にもしてくれよ⁉︎」


息継ぎもせずに興奮気味に一息で喋るアル。
急いでキスしなきゃ、と思うと同時に
(これ、アーサーとアル、俺との関節キスになるんじゃ…)
と頭をよぎったのは言わないでおこうと決めた。
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