• テキストサイズ

【ヘタリア】突然現れた味音痴【攻男主】

第5章 俺の気持ちは



「え?えーーっと……んー」

(一緒に住んでる、なんて言ったらなんか大変な事になりそう…蓮なんて特に女性だって勘違いしてるし)

「1週間前くらいに道に迷ってる2人に出会ってさ、それで教えたら、お礼がしたいから電話番号教えてって言われて教えたら連絡きて…仲良くなった…かな?」

「かーっ!なんだよ、それ!俺にもそんな出会いねーかなぁ‼︎なぁ、名前は⁉︎」

簡単に理由を信じてくれて良かった…。というか
(………名前?名前⁉︎アルフレッドとアーサーって典型的なアメリカ人とイギリス人の男性の名前だよね…。そのままいうのは駄目だし、どうしよう…なんか適当に外国人的な名前を考えなきゃ、えーーと…)

「えっとね、アメリカ人の子がエミリーで…イギリス人の子が…アリス、だよ」

「エミリーちゃんとアリスちゃん、かぁー!名前も可愛いなぁー俺に紹介してくれよぉ〜」

「はぁ?何言ってんの蓮。
エミリーちゃんとアリスちゃんは本田に夢中だから。」

「おおぅ………」

「あははっ、というかさ、蓮は自分のこと全然モテないみたいな事言ってるけどけっこうモテるよね?」

項垂れている蓮だが、蓮は高身長だし顔もかっこいいし、そして極め付けはこの明るい性格。お喋りが大好きでいつも笑わせてくれる。
結構女性に人気だと思うんだけど……。

「…よく言われる言葉教えてやろうか?
友達としては最高なんだけど恋人としてはねー。だぜ⁉︎」

「あっはははは‼︎蓮、うるさウザいもんね!」

「ひなの!そんなに笑うなよ!つかウザいとかひでぇ‼︎」

笑いながら2人の様子を見ながら携帯で時間をチェックするともうそろそろ午後の営業の資料をまとめないと行けない時間になっていた。



「ねぇ、もう午後の営業の準備しないといけないからオフィスに戻ろ、あと…相談聞いてくれてありがとね!今日2人と話してみるよ、俺の気持ちも込みで」

「おー、もうそんな時間か。戻ろうぜ」

「午後の営業も頑張ろう!」

オフィスに戻る時に蓮に気付かれないように品川にこっそりとLINEを送る。
”蓮には言えない相談があるから帰り会えない?”

すぐに品川はバイブ音に気付いたようで画面を確認して何かを打った。そしてすぐ返事が返ってきた。確認してみると…。

”御意”
……品川はいつ武士になったんだろうか。
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp