第11章 病院
「帰ろう」
「うん、帰ろう」
おお、ついに帰る気になったか。よしよし、帰れ帰れ。私は別に見舞いに来てもらったって嬉しくないからな。本心から一人でゲームしてる方が楽しいって思ってるからな。
「さよーならー」
笑顔で手を振る私に、二人は怪訝な顔をした。
「なんで聖星ちゃんそんなに嬉しそうなの」
「別に嬉しそうなんかじゃありませんよ」
相葉さんひどいです。私は超嬉しいですよ。でもそんなこと言ったら相葉さん怒っちゃうじゃないですか。だからわざわざ秘密にしてあげてるんですよ。
私の性格を知ったうえで言ってくださいね。私の性格はかなり悪いですから。ええ。
自負しておりますとも。だって私性格悪いもん。