第7章 アイドルオーラがッ……!
「おい」
「はい?」
見上げると、そこには一本の傘を持つ二宮さんが。んん? あれ、一本すか。私の分は? って、持てないのか。
「わざわざ迎えに来てくださってありがとうございます」
「うん」
うん、ってなんだ。なにがうんなんだ。
『そうだよ俺やってやったよ感謝しな』
っていうやつなのか
『いやいや気にすんなよこれくらい俺だってするって同居人なんだし』
なのか
『は? お前のためじゃねーし今日の晩飯のために俺は来たんだよ』
なのか
『いえいえ』
なのか……。って考えすぎだな。