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分からなくても伝われば

第7章 アイドルオーラがッ……!


「じゃ、いってきまーす」

「……」

 む、無言。おい、行ってらっしゃいとかないのかよ。言葉のキャッチボールしましょ? ボール拾え、ほら転がってんぞ。

「うおおぉー疲れる……」

 外に出て、どっと疲れが押し寄せてきた。思わず本音が溢れる。おっぶね、二宮さんにでもきかれてたら本気で追い出されるわ。
 ってか、無視してって言ったの私だから、行ってらっしゃいがなくて当然なのか?

 そのとき、なにかの視線を感じた気がした。お、お、なんだなんだ。
 誰だよコノヤロー。姿見せてこい、こっちは準備万端だぜ、バッチコイだぜ。
 って何やってんだ私は。だめだーこれは。変人じゃないか。

 そんなことより買い物買い物。
 えーと、確かショッピングセンターがこの近くに……お、あったあった。案外近いな。

 早速入ると、ふぉぉおおおおーきもちえぇぇえええ。なぜならっ、クーラーが付いてるからっ!
 外はそこまで厚くなかったけど、まあこんな涼しさだとやっぱ気持ち良くなるよね~。ふっふっふ。
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