第2章 chapter2 dream,world
「うぁー!見て!珱祐君!お祭りやってるよ!」
『ほんとだ』
「ねえねえ!何かしようよ!」
『何かするって何するの?金は無いし…』
「あー!それなら心配しないで!僕が持ってるから!」
『えっ!?マジで!?』
「うん!だから、思う存分やってね!」
『うーん、でもな…止めとこうかな』
「えー?何で?」
『色々とねー』
「えー!教えてよー!」
『だから、色々とあるのー!』
「そうなんだ…」
『うん、だから他の所行こう?』
「うん、分かった…」
そう言えば、気になっていたけど
ここは、変な生き物が沢山居る
さっき、スライムのようなドロドロの奴が通り抜けて行った
「いらっしゃい、いらっしゃい!何でも揃ってる玩具屋ですよ!!」
狐が着物を着て喋っている…
「やっほー!コン吉」
「おおー!クマ太郎じゃねぇか!そいつは?」
「赤坂 珱祐君だよ!」
「おー!そうか!ゆっくりしていけよ!珱祐!」
『あ、はい…』
この世界はノリがいいのか?
普通初対面でこんなに明るいとは…
「そうだ!珱祐君!dream,castleに行こう!」
『え?城に行くの?』
「うん!陛下に会いに行こう!」
『へーここには女王様が居るのかー』
『うん…少しお強いんだよね」
『可愛い子?』
すると、クマ太郎は俺の耳元でこっそりと言った
「かなり、おばさん…」
そのとたん、俺は吹いてしまった
『それ、言ったらマズくね?www』
「それを、覚悟して行こう…」
『そうだねw』
こうして俺らは城に着いた
『うあ…でかいな…流石、城だよな』
「そうだよね…」
するとしばらくして騎士が出てきた
「女王陛下に何かご用ですか?」
「はい!新たな子を連れてきたと」
「は!かしこまりました」
新たな子?なんだそれ?
後で聞いてみるか…
ほんの数分で城の門は開いたので
俺らは城に入った