第2章 王様目を疑う
「ヨナ !!」
(あっ)
「ヨナ!!!!」
「シン様ぁー」
「!!どこだ
ヨナ!!どこにいる?」
「ぁっえっと
上です!!上!!木です!!」
「なっ…」
「ここですシン様ぁー
良かった
降りられなく…」
「ヨナ。君はそんな所で一体何をやっているんだい」
「雛鳥を巣に…」
「危ないだろう
早く降りてきなさい
ほら!!捕まって!!
落ちて大ケガでもしたらどうするんだ」
「す…すみません」
「部屋にいってみたら姿が見えないから心配して探してみたら
木の上でみつけるとは…」
「あはは…すみません
だけど雛鳥がですね…」
「雛鳥?
ああ悪いが雛鳥なんてどうだっていいよ
雛鳥を助けて君が怪我をするくらいならこの大木はきってしまっても構わない」
「そんなっ確かに降りられなくはなっちゃいましたけど
落ちても死にはしないですし…
大丈夫ですよ…」
「怪我をしたら大丈夫じゃないだろう?」
「…はぃまぁ…
あっこの木伐ったりしないですよね?」
「ヨナがもう二度と木に登らないと約束してくれるなら
そんなことはしないさ」