第3章 王様 我を見失う
…ーーバタバタバタ
「……ファル!!」
(…ン…あ
私…あのまま寝ちゃったのか…)
「………誰か!ジャーファルを!!」
(なんだか騒がしいな…
あたた…体が痛くて動けない…)
ジャ「どうされたのですか?」
シン「ヨナが何者かに襲われた!!
急いでヤムライハを呼んでくれ!!」
(…え?)
ジャ「!!…こ、これは…」
シン「急いでくれ!!早く!!クソッ
俺の留守を狙い
ヨナを…狙うとは
ヨナを襲ったやつはまだ近くに
いるかも知れない
探すんだ…!!」
ジャ「シン!!落ち着いてください!!
シャルルカンたちに探させましょう
とにかく今は手当てを」
ヤム「王よ!!参りました!!どうさ…」
シン「ヤムライハか!!
頼む!このこの傷をみてやってくれ!!」
ヤム「わかりました!!
医務室へ運びましょう
傷の具合と何か魔術をかけられてないか見る必要が」
(いや…あの)
シン「ああ…頼む…
助けてくれ…!!」
ヤム「仰せのままに。王よ」
シャ「王よ!!宮内に怪しい者は見付かりませんでした」
シン「…そうか
いいだろう
卑劣なまねでこの国に
戦いを挑んでおいて逃げられるなど
思わないほうがいい
ヨナの処置が済んだら
その後ゆっくり…」
(…ど、どうしよう
目が覚めたら大変なことになってる)