第1章 01.緑の失恋
side高尾
翌日…
俺は、真ちゃんに話を聞きたくて聞きたくて仕方なかった。
しかし…
シュッ…シュパッ
シュッ…シュパッ
朝一の体育館から、見事なシュートの音が聞こえた。
これは、真ちゃんだな。
吹っ切れたのか?
そっと体育館を覗き込むと、真ちゃんと女の子の姿があった。
えっ?!
女の子もボールを持ち、真ちゃんの指導を受けながらシュートを打つ。
真ちゃんの指導のお陰か、リングに少し引っかかったが無事にシュートが決まった。
すると、女の子が真ちゃんに抱きついた。
「……!」
真ちゃんはというと、優しく微笑んで抱きしめ返していた。
うわっ
そんな笑顔見たことないよ…
ちょっと気持ち悪い…笑
でも、ちょっと羨ましい。
「真ちゃん!どういうことか説明しろ!!」
邪魔してやる!
「なっ高尾?!」
その後、高尾の尋問を受けた緑間だった…