第1章 日常と非日常
ーin防衛省ー
うわー、大きい…。
「工藤春様ですね?」
きっちりスーツを着こなした女の人が、スッと現れた。
「あ、はい」
「お待ちしておりました、どうぞ中へ」
キビキビ、とムダの無い動作で歩くの女性に着いて行く。
一際大きな部屋の前に立ち、ノックをする女性。
程なくして中から許可が下り、室内に入れて貰う。
「工藤春様をお連れ致しました」
「あぁ、取とりあえずそこへ座りたまえ」
「あ、はぁ…」
指定された椅子に座る。
「ややこしい話は抜きにしよう」
「よろしくお願いします」