第1章 日常と非日常
ーin教室ー
「あ、そうでした。
なんと今日は転入生がいるそうですよ」
わざとらしく言う殺せんせー。
「転入生⁉︎男?女?美女?巨乳?」
誰よりも早く岡島が反応する。
変な言葉も混じっているが、この際無視しよう。
「…それは先生も知りません。
烏間先生ったら、教えてくれなかったんですよ」
と、怒る。
ガラッ。
「お前に教えるとロクなことにならんからだ」
ピシャリ、と淡々と告げる烏間。
「そんな…」
「あー、転入生を紹介する」
落ち込む殺せんせーを無視して、烏間先生が話し始めた。
烏間先生が黒板に私の名前を書く。
「悪いが自己紹介を」
「工藤春です、よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします。
私はE組担任の殺せんせーです。
工藤さんの席は…そうですね、カルマくんの隣です」
カルマ…赤羽カルマ。
確か、2年の後半で暴力沙汰を起こして停学してた。
実は好きだったりするんだよね、赤羽くん。