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君が好きだから

第3章 好きなんだろうけど


「むううぅ~……浅野ちゃんのばかぁ。もう知らないっ」

 そう言って紗有ちゃんはぷいっと顔をそむけた。
 はわわわわ、か、かわゆい。なんてかわいいんですか! 反則ですよ!?
 って、こんなこと言ってる場合じゃなかった。紗有ちゃんには嫌われたくないよ!

「お、おこんないでよ。ね、ねえ紗有ちゃんっ」

 私が焦って言うと、紗有ちゃんは振り返った。わ、笑ってる……?

「えへへ~嘘だよ」

 へ? 紗有ちゃん、ぺろって舌を出して笑ってる。あ、てへぺろ?

「あたしが浅野ちゃんの事嫌いになるわけないでしょ。それにね、普段のあたしはこんなキャラじゃないんだから!」

 今度はふんぞりって両手に腰を当てて斜め上に体を反らせる。なんか面白くなってきた。ハナタカさんだ~。


「もっとね、大人っぽくて頼りになる感じの子なの! って、なんか自分褒めてるみたいだ」

 てへへ、と紗有ちゃんは茶色がかった綺麗な髪をいじりながらまた笑った。
 やっぱり女の子は笑ってるところが一番かわいいよね!
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