第3章 好きなんだろうけど
「ちょ、ちょっと紗有ちゃん!? ほんと、どうされました!?」
「だ、だって浅野ちゃん、あたしより葉山の方が好きなんだぁ~!」
「ちょっと待ってよ、男の子と女の子は違うって!」
「差別だ! ひどいよ浅野ちゃんっ!」
い、言いがかりはやめてよ!? 私に百合だとかレズだとかそんな趣味はないんだよ?
だから紗有ちゃんには恋愛感情は抱いていないだけで、友達として大好きだから、葉山君と比べる必要はないような気が……。
でもまあ、紗有ちゃんにはうれしいこと言ってもらえたし、満足満足♡