第10章 旅の前に
アカデミー入学。
それと同時にわたしは「異端児」として認識された。
入学式の日、学校を襲った馬鹿がいた。
どこの里の忍びかもわからない、もしかしたら、忍びでもないそいつは、先生の中に紛れていた。
何が目的なのかは分からないが、わたしたち新入生を狙った犯行だと思われる。
まっすぐわたしたちの方に向かってきたからね。
わたしの学年には、原作に出てくる主要な人物はいないから、誰が特殊な「血」をもっているかは知らない。・・・・・あ、わたしがいるか。一応うちはの血が半分ほど入っているし、写輪眼を開眼する可能性はあるかもしれない。
まあとにかく襲われた。
そしてわたしはそれを秒殺で返り討ちにした。
犯人の腹を蹴り上げて、倒れたところを、足で押しつぶしてクナイを首にあてがっただけ。
うん、数秒の出来事だったね。
もちろんそのあとすぐに先生方が来て、改めて捕らえてくれた。
わたしは捕らえたことのによって、フガクさんにちょっとばかり名声が上乗せされたかなー、とか考えて、恩返しが出来た気分。
うん、嬉しい。
そんなわけで、入学早々やらかしたわたしは「強い新入生」という異端児として認識されたのだ。