第2章 上陸。NARUTOの世界。
気がつくと、そこは運命の神、フェイトがいた白い世界ではなくなっていた。
見えたのは、白ではなく、どちらかと言えば黒。
もったいぶらずに言えば、人の顔(黒っていったのは髪ですね)であった。
しかもものすごい美人。
吸い込まれるような黒い瞳に、天使の輪ができた艶のある黒髪。
雪のように白い肌に、きゅっと引き締まった唇。
何とも美しい。
「あっ、見てユウユ!ミユキが目をあけたわ!」
目の前の美人さんは嬉しそうに笑う。
笑った顔がこれまた美しい。わたしに対する嫌みのようだ。
「そうだな、かわいい」
彼女の声に笑顔で応えたのは、またまた美しい男性。
燃えるような赤髪に、どこまでも広がっていきそうな青い瞳。
笑った顔は優しげで、若々しい。
うん、すごい。
目がつぶれそうだ、眩しすぎて。