第4章 九尾襲来の日。それから。
「わたしからね。わたしはうちはミコト。あなたのお母さんになるわ。よろしくね」
ミコトさんが微笑む。
通算3人目のお母さんだ。
「うちはフガクだ」
表情を変えることなく、名前だけをつげるフガクさん。
簡潔だなぁ。フガクさんらしいような気もするけど。
「僕はイタチ。年は5。ミユキはいくつなの?」
「わたしは、2さい」
「じゃあ、僕の方が3歳お兄さんだね。これからよろしく」
笑顔の自己紹介、ありがとう、イタチ・・・兄さん。
あなたは本当に天使だと思う。
そしてイタチ兄さんと呼ばせていただきます。
心の中だけで。
実際呼べるわけがない。
恥ずかしいし、なにより恐れ多い!
「それで、この赤ちゃんが、サスケ。まだ生まれて間もないけど、あなたの弟よ。仲良くしてね」
と、サスケのことを紹介した笑顔のミコトさんに、うなずきを返す。
仲良くしないわけがない。
イタチと一緒に守っていきますよ。
わたしが強くなってね。