第8章 言えない秘密
采「二人とも!どこ行ってたの?一緒にお弁当食べようと思ったのに~。」
愛「ご、ごめん。」
それから午後の授業が始まるまで、片桐さんのJUMP話に付き合った。
─放課後。
舞「帰ろっか!」
采「愛湖ちゃん、舞ちゃん、バイバーイ!」
愛「ばいばいっ。」
帰り道。
舞「愛湖、やっぱ辛い?」
愛「うん。でも涼介に会えば大丈夫!」
舞「早く会えたらいいねぇ。」
その夜、私から涼介に電話をかけた。
涼介は「好きだよ。」って何度も言ってくれた。
それは今の私には安心感を与える薬になる言葉だった。