第13章 メンバーの気持ち*雄也side*
俺になんか連絡をくれた事のない愛湖。
着信が入った時は疑問だらけだった。
出てみれば、今にも消えそうで…苦しそうに助けを求める愛湖の声。
マネージャーに愛湖の家の住所を聞いて医者を連れ、マンションの管理人に鍵を開けてもらって部屋に入った。
倒れている愛湖をベッドへ寝かせた。
ちゃんと食べてないんだろう…。
抱えた時の感触や重さは、それを示していた。
目を覚まして安心した俺は、愛湖に付き添う事にした。
そして、キスをした。
二回目なんだって言ったら、「やっぱりあの時…。」って。
気付かれてた。
しかも「怒んないよ。」だって。
ちょっと期待してしまって…。
押し倒した。