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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第79章 邂逅


「ぅ……ん、んう」

どうしよう……なんでだろう、泣いてしまいそう……。
このまま、この唇に全てを吸い取られて、死んでしまいたい。
そんな風に考えてしまうほど、気持ち良すぎて。

彼仕様?
うん……涼太とじゃなきゃ、気持ち良くなれない。

こんな気持ちになるのは、彼だけ。
世界中で、このひとだけ。

「興味があるプレイは、山ほどあるんスよね。でも、みわはそういうの、抵抗あるかなって」

「いい……よ」

「え」

「涼太とならなんでもいいよ、なんでも出来るから……どんな事でも、一緒に……あっ!」

愛撫を再開した指が、いちばん気持ち良い所を、的確に擦る。

「ん、あ」

お腹の裏を擦られて、ぞくぞくと背筋を甘い快感が駆け上がっていく。

「みわはさ……エッチしてる時みたいにいつも素直に生きて欲しいんスよ。オレと一緒に居たいでしょ? オレのコトが好きでしょ? オレが欲しいでしょ?」

「んっ、んっ」

「みわ、言って」

脳髄が溶け出ているんじゃないかと錯覚するほどに思考がぼやけて、頭も顔も身体も熱くて。

いつも、頭をごちゃごちゃにして考えてしまう事も、真っ白になっていくのを感じて……。

理性が、吹き飛んでいく。
こんなの、ただの野生動物だ。

でも、止められない。

「んっ……すき、すき……一緒に、いたい……」

「うん」

自分の立場も弁えず、欲だけに塗れていく。

「うん、それで? みわ」

涼太と、繋がりたい。

その言葉が出たのはこころの中なのか、口から出たものなのか、ハッキリしない。

ぼんやりとしている内に、ぐ、と蜜口を割り入る感覚。
待ち侘びた熱を、濡れ切った息を吐き出しながら受け入れる。

全身を支配していく、快感を超えた快感。

「愛してるよ、みわ」

なんて、贅沢な言葉。
正面からきちんと受け止める覚悟が出来ない言葉。


愛されて、いいんだよ。


また、どこかで聞き覚えのあるような声が聞こえた気がした。


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