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相合い傘。

第1章 ダイヤのA 御幸一也



次の日学校に行くと、幸子が凄い勢いでこちらに走ってきた





梅本「もう大丈夫なの!?」

「心配かけてごめん・・・メールありがとう!」

梅本「全然だよ!!ねぇ・・・御幸くんと何かあったの?」

「え?何で・・・?」




幸子の突然の言葉にドキリと胸が締め付けた




梅本「昨日の御幸くん、珍しくミスが多かったんだよ」




一也がミス?

あの一也が??

それって・・・私と喧嘩したから?

なんて、自惚れそうな気持ちにブレーキをかける

そんなはずはない




「もしかして・・・春乃と何かあったんじゃないのかな?」

梅本「はぁ!?何で春乃!?」

「だって、一也と春乃付き合ってるみたいだし・・・」

梅本「あの2人が!?いやそれは無いっしょ!!だって御幸くんて・・・」

「?」

梅本「いや、これは流石に私の口から言うわけには・・・とにかく!!今日は部活来れるんでしょ?」

「うん!今日は行く!!けど・・・今日も雨だねぇ・・・」

梅本「本当嫌になるよね。晴れた空の下で皆のユニフォームも干したいのにね」

「本当だねぇ・・・」




幸子と2人、しみじみと話していると、こちらに向かって歩いて来る洋くんの姿が目に入った




倉持「よー!!バカでも風邪引くんだなー!!」

「洋くんにバカだと思われてたなんて何か屈辱・・・」

梅本「本当、かまうの好きだよね」

倉持「ヒャハハハ!!俺にこんなにかまわれて有難く思えよ!」

梅本「相変わらずの性格の悪さ・・・」

「あはは・・・本当にね」





洋くんの口の悪さは相変わらずだけど・・・

きっと私を元気づけようとしてくれてるんだと思う

幸子と洋くんの優しさに触れて、私は少し元気を取り戻せた

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