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相合い傘。

第1章 ダイヤのA 御幸一也


☆side☆



高校2年6月―。


暖かく陽気な季節も終わり

ジメジメとした湿気に覆われている




「今日も雨かな・・・」




空はどんよりと暗く

いつもより空が近くて圧迫される

このどんよりとした空が

私の気持ちをより一層憂鬱にさせた





御幸「部活行くぞー」

「うんっ・・・」




私に声をかけてきたのは同じクラスの御幸一也

一也とは家が隣で、赤ちゃんの頃からずっと一緒

幼馴染という名の腐れ縁だ




「あ、私先生に呼ばれてたんだった!!」

御幸「ったく、先行ってるからな」

「うん」

倉持「ヒャハハハ!お疲れぇ〜」

「別に悪いことして呼び出されたんじゃないからね!!」




私に見向きもせずに教室を出ていく一也に比べ、同じクラスで同じ部活の洋くんこと倉持洋一は私に哀れんだ顔を見せて教室から出ていった

何を隠そう

私の幼馴染・・・腐れ縁である一也と

唯一、一也と仲良くしている洋くんは

とてつもなく性格が悪い

何故か私は、昔から性格の悪い男の子とばかり縁がある

まぁ、一也で免疫がついているからちょっとやそっとのことではへこたれない

本当・・・・

その性格さえ直せばもっとモテるだろうに・・・

現に一也の性格を知らない女の子たちは一也を見るなり黄色い声をあげる子もいるほどだ

ただ、今まで何人の女の子が泣かされてきたことか・・・・

一也は本当に野球にしか興味無いただの野球バカなんじゃないかと思う
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