第15章 俺だけの妖精
二人そろって、受付を済ませ舞踏会の
ホール会場へと足を踏み入れる。
真っ白なホール。
豪華なシャンデリアがすごく素敵で
目を奪われる。
『わぁ。素敵・・・。』
黄瀬「綺麗なホールっスね!あっちには、
料理も沢山あるみたいっスよ?」
『うん。ビュッフェスタイルだぁ。楽しみだね。それに、こんな、素敵なところで、
涼くんとダンスできるなんて、すごく
ワクワクする♪
お料理も、美味しそう~。』
黄瀬「あはは。なんか、優希っち。目が輝いてるっスよ?」
『そう?だって、本当に楽しみだもんっ!』
(「だもんって!可愛い過ぎる!
そもそも。
今の、優希っちの可愛いさ、いや。
綺麗さはヤバいっスよ!!(´д`)
俺、まだ。彼女に可愛いの一言しか、
言えてないっスけど。
周りの人も、優希っちのこと振り返って
まで、見てくるし。
特に、他の男になんか見せたくない。
俺って、こんな独占欲強かったんだ・・・。
自分で、自分に驚いてるっスよ。」)
彼女が、今、着ているドレスは、どんな
のかって?
彼女が、身にまとっているのは、
真っ白なエンパイアドレス。
胸元は、デコルテを美しくみせる
ハートシェイプのビスチェ。
ビーズやレースで、装飾されてる。
スカートは、ふわふわのチュールレース。
所々に、刺繍が入っていて気品ある
ドレスだ。
それに、背中部分にある蝶をモチーフに
した様な、アシンメトリーなリボン型
トレーンが印象的だ。
ボリュームたっぶりの、柔らかなオーガンジー素材のビックリボン。
彼女が、歩くたびにふわふわと背中で
揺れ動く。ラメが入っているから、
キラキラと光に反射して綺麗だ。
俺、ロマンチストなんかじゃないけど。
まるで、彼女が羽の生えた妖精に見える。
このドレス、彼女の魅力を余すことなく
引き立てていると思う。
時間なんて忘れて。
何時までも見ていたい。