第11章 おねがい☆
『ちゃったもんって。ふふっ。
そんな、可愛く言われたらもう断れないじゃない。』
黄瀬「断るつもりだったんスかぁ?
やっぱり、つき合ってるわけでもないのに。なんで?って感じっスよね。」
『なんで?とは、思ってないよ。
日本では、年頃になって親に紹介する異性イコール恋人なのかも?しれないけど。
外国では、ちょっと違うんだ。
特別なフレンドは家族に紹介するの。』
黄瀬「そうなんスねぇ。」
(なんか、喜んでいいものか。複雑な心境スね。はぁ。特別な友達か~。
これから、頑張って優希っちと恋人関係になるっスよ!)
『ん?涼くん、なんか落ちこんでる?』
黄瀬「えっ!?ううん。そんなことないっスよ!」
(もしかして俺、顔に出てた?
ポーカーフェイスが見破られた!?
これって、優希っちが、俺のこと。
それだけ、よく見てるって事スよね!)
『そう?変なこと言ってゴメン。
気のせいだったのかなぁ。
涼くん。私ね。嬉しかったんだよ?
お母さんに、紹介したいって言われた事。』
黄瀬「ホントに?」
『うん。ホントだよ。
だって、私のこと特別な存在だって。
少しは思ってくれてるって事でしょ?』
と、優希っちは首をかしげて微笑んでる。
その姿がとても可愛くて、ギュっと抱きしめたくなる。
俺、最近、マジに思うことがある。
優希っち中毒かもしれないっス!
だって、好きだと自覚してから。
優希っちへの思いが、日々、大きくなっ
てる気がする。
優希っちが、大好き過ぎてどうしたらいい?
彼女に、触れたくて仕方ない。
抱きしめて。
あの可愛らしい唇にキスしたい。
理性でなんとか抑えているけど。
もう、我慢の限界かもしれない。
優希っちに大好きな気持ちを伝えたい。