第9章 バスケ部員との出会い
桃井「大丈夫?優希ちゃん。
初対面のくせに馴れ馴れしい~。」
赤司「結局、灰崎と顔見知りになってしまったな。」
青峰「あいつ手が早いから気ぃつけろよ。」
『灰崎くん。そんな悪い人かな?
クッキーのお礼も言ってくれたし。』
桃井「惑わされちゃダメ!悪い人かどうかは、ひとまずおいといても。女の敵なのは、間違いないんだから!」
緑間「男は、皆、狼だと思え。」
紫原「どしたの~。みどち~ん。そんな事
いいだすなんて~。珍しい~ね。」
桃井「みどりんっ!どうしたの?」
緑間「べ、別にどうもしないのだよ。
以前、読んだ恋愛小説に書いてあったのだよ。」
青峰「マジかよ!?お前でも、恋愛小説とか、読んだりするんだなっ!」
緑間「お前でもとは何だ。バカにしてるのか。」
青峰「バカになんか、してねぇよ!意外だなって思っただけだ!」
『真ちゃんも大輝くんも、落ち着いて!』
赤司「二人とも、やめろ。注目を浴びてるぞ。優希、緑間が言ったことは、間違いじゃないぞ。」
『狼のこと?』
桃井「油断してると、パクっと食べられちゃうんだからね~。油断大敵だよっ!」
赤司「優希、わかったかい?」
『あ、はい。簡単に、信用しちゃ駄目だって事よね?』
紫原「優希ちんってさ~。
純粋すぎるよね~。
危なっかしくて、ほっとけない感じ~。」
赤司「紫原が、他人に興味を持つなんて、
珍しいな。」
紫原「そうかも~。だって、お菓子作れるし。
優希ちん、また作ってくれる~?」
『うん。また、作って持ってくるね。』
紫原「優希ちん、だ~い好きっ。」
あっくんは、私に抱きついてきた。
『あっくん。苦しっ。』
赤司「紫原、離してくれ。優希がつぶれそうだ。」
青峰「おい、抱きつくなよ。離れろっ。」
紫原「仕方ないなぁ~。
柔らかくて、抱き心地よかったのに~。」
緑間「破廉恥なのだよっ!まったく。」