第6章 初恋の人は○○
だけど、あの女の子と、優希っちには
重なる部分が多い。
本当に、あの女の子が優希っちなら
いいのになぁ。
あの女の子も、そういえば。
黒髪で、目の色が深緑だった。
それに、優希っちも、両親が亡くなってて、イギリスでおじいさんと暮らしてたんだ。
イギリスに、行く前に、男の子と
出会ったっぽいこと、言ってたしね。
出会ったばかりの頃は、あのコの事ばかり、
考えてた。
なのに、どうして、忘れていたんだろう?
優希っちに、出会ってすぐに、わかっても
良かったのに!
俺は、あの女の子に、初めて恋をした。
一目惚れというやつ。
もし、同一人物ならば、同じ女の子に、
恋をした事になる。
不思議というか、奇跡だ。
優希っちが、あの女の子なら、
俺があげた栞のことを、覚えてるかな?
もしかしたら、まだ持っててくれたりするかな~。
優希っちに、直接きいてみよっかな。
ちょうど、土曜日は、モデルの撮影も
ないし、遊びにでも誘ってみよう。
よし、思いたったら、即実行だ♪