第6章 初恋の人は○○
『実はね、弟と私は、二卵生の双子なの。』
黄瀬「えっ!そうなんっスか~!
優希っちに、似てたりしないの?」
『見た目は、似てないかな。
私が言うのも変だけど、イケメン君だよ~。』
黄瀬「ははっ。それは、いつか会ってみたいっスね~。名前、何てゆーの?」
『理桜(リオウ)だよ。
えっと、理科とかの「理」とお花の「桜」って書いて理桜(リオウ)って、読むよ。』
黄瀬「綺麗な名前っスね~。」
『でしょ?私もそう思う!本人は、小さい頃、女の子の名前みたいだって、拗ねてた
けどね。まぁ。私も、ユウキだから、弟の気持ちも、分かるんだ。』
黄瀬「名前のことで何か言われたんスか?」
『あ、うん。幼稚園の時にね、
ある男の子が、ユウキなんて名前、男みたいだって、からかわれた事あって。一時期、トラウマだったの。』
黄瀬「優希って、名前。俺は、可愛いと思うっスよ~。君に、似合ってるっス♪」
『ふふっ。』
黄瀬「どうかしたっスか?」
『あ、ゴメンね。小学生の時、同じこと言ってくれた、男の子がいたの。ちょうど、イギリスに行く前日に出会ったんだ。
あれ、そうえば・・・。』
黄瀬「優希っち?」
『あ、う。何でもないよ。』
黄瀬「そぉ?もうすぐ、お昼っスね。
優希っちと、話してたらあっという間だったっスよ~。
お昼ご飯は、誰かと食べるんだよね?」
『隣りのクラスの、さつきちゃんと食べるんだ~。征くんの部活の、マネージャーさんなんだけどね。仲良くなったんだぁ~。」
黄瀬「楽しんできてね。それじゃ、俺も
行って来るっス。」