第11章 ヤキモチ
暫く玄関に居たまどか 。
ご飯を作らなきゃいけない事を思いだし
私服に着替えキッチンで料理を作っていると
誰か歩いてくる音が聞こえてきた。
あれ。お父さんもう帰ってきちゃった?
「お父さんお帰りー。」
まどか がリビングを覗くと父ではなく青根が立っていた。
「青根ちゃん!どうしたの!?」
「…………まどか が帰って来なかったから……」
あれ…私青根ちゃんにメール…………返して無かった!
「青根ちゃんごめん。返信しなくて……」
「…………二口とどこ行ってた?」
「二口が歯が痛いって言ってたから私が利用してる歯医者に付き添いで行ってたんだ。」
青根はそれを聞いて少しホッとしたのかソファに座り込みまどか に向けて手招きした。
「どうしたの?」
まどか は青根の隣に座った。
「………………心配だった。まどか が帰って来なかったらって。」
「えっ!二口も居たのに?青根ちゃん心配し過ぎだよ?」
二口が居たから尚更心配だったんだよ。
青根はシワを寄せ少し悲しそうな表情でまどか を抱き締めた。