第2章 出逢い
私はこの名前も知らない男の子に恋をしてしまったんだ。
なんて名前なんだろう。
どこの学科なんだろう。
何年生なんだろう。
顔しかわからない彼に妄想を膨らますばかりだった。
彼が幼馴染みの青根ちゃんと一緒の男子バレー部だなんて知ったのはあれから1ヶ月後の事だったね。
それから私は青根ちゃんを見に来たっていう口実を使い、放課後男子バレー部を見に行くようになったんだよね。
でも私が好きになった彼は初めて会った時と雰囲気が違ってた。というよりも口が悪く、少し性格のキツイ男の子だった。
どうしてなんだろう。