第7章 夢
[繭]
美紀が書いた歌詞は切ない心情
心に深く傷を負い、現実から、過去から、自分自身から逃げ
蚕のように繭を作る
願いが今私の羽となっても憧れの空はあまりに遠すぎて
どんなに笑顔を繕っても
心からの笑顔なんてわからなくなっていた
夢中で描く物語
だが現実を知り希望はため息に変わる
理想という繭の中に
何も信じられず怖くなり逃げていた
自分の存在する意味を探す
何の為に産まれ、何の為に息をしているのか、、、
願いが、想いが今私の羽を広げる
夢に見た空はまだモノクロだけど
どんなに今自分を愛せずとも
産まれてきた意味を探したいから
この手で繭を剥がそう