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【進撃の巨人】私は蒼穹を舞う乙女だった

第3章 壁の中の街


「ゆずき」

「…はい?」

「見たがってた壁は
もういいのか?」


リヴァイは話をそらすように
私に言った


「あ…そうだ壁…
どこまで続いてるんですか?」

「どこまでも
俺たちは壁の中でしか生活ができない」

ハンジさんやクリスタから
少しは聞いている

「…巨人…がいるんですよね?」

「ああ。

昔はこの壁の外にも街があって
そこもまた壁で覆われていたんだが…

巨人によって破壊され
人が住める土地ではなくなった」

私はただ静かに聞いていた


「俺たち調査兵団は
そんな巨人たちをぶっ殺しつつ
土地の奪還を目的にやってきたんだが…

その途中で、前の俺たちの団長は死に

そして…も死んだ」


やっぱり、巨人に…


「それどころじゃねぇ
今までに何十人、何百人もの犠牲を出してきた

もう、後戻りはできない」


リヴァイさんから
並々ならぬ覚悟が伝わってきた


「…私にできることはありますか?」

「お前はまず勉強だな」

「勉強?」

「この世界のことなにもしらねーだろ
歴史の勉強と字の読み書きからだろ」


うぅ…勉強か…
確かにせめて字が読めるようにならないと
とは思っている。

部屋にある本すら読めなくて
とても不便だったから


「頑張ります」


「それができるようになったら
お前はここを離れてもらう」


え?


離れる?



「…どういうこですか?」


「さっきも言ったが調査兵団は
巨人とやり合わないといけない
普通の奴が生き残れる確率は0だ

お前は調査兵団にはいられない」


「え…でも…そんな…」


「心配するな
そのあとは巨人どもとは無縁の地で
安全に暮らせ」


なに…いきなりそんな話…
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