第9章 向日葵
目の前には
自分の背丈ほどの
向日葵が一面に咲いていた
『わぁ…』
すごい…綺麗
「ねぇ、向日葵の花言葉って知ってる?」
向日葵の花言葉…?
花言葉には詳しくない私は首を横に振る
「私は貴方だけを見つめる
って、意味なんだよ」
すると、及川先輩は近くにあった
1番綺麗な向日葵をとって私にくれた
「俺はずっと千春ちゃんを見てたんだ」
『及川…先輩?』
「ずっと好きだった、千春の事が」
ふわっと及川先輩に抱きしめられた
「転校なんてしないでよ…
俺がずっと守るから」
『及川先輩…』
『ごめんなさい』