第5章 again!ー及川sideー
『…すみません
私、もうバレーなんて見たくもないんです』
そう言われてから1週間
千春ちゃんには避けられていた
あの時…千春ちゃんの手震えてた
なにがあったんだろ
授業なんて全く頭に入ってこなかった
頭にあるのは
千春ちゃんの事だけ
やっぱり気になる…
もう1回話を聞きたいな
「おい、クソ川
何ボーっとしてんだ、部活いくぞ」
岩ちゃんに話しかけられ我に返った
「あー…ごめん
今日はちょっと遅れる!」
「はぁっ!?」
「ちょっと大事な用事があってね!」
俺は岩ちゃんを置いて教室を飛び出した
千春ちゃんに会わなきゃ
いけない気がしたから
なんでだろ
今日会わないとダメな気がする