第9章 君とのkissの為なら何年だって待てる。(西谷夕)
「今も先生が好きだ」
真っ直ぐと見つめて真っ直ぐに想いを伝える西谷がにはとても眩しく見えた。
「西谷くんは…生徒で、私は教員だから…気持ちには…」
「何で泣くんだよ」
「泣いて、ない…」
喋れば喋るほど涙が込み上げる。溢れてしまわないようには必死だった。
「いつんなったら俺の目、ちゃんと見んの」
「……っ!///」
が西谷の目を見られない理由。
それは、
「先生、好き」
「…////」
自分も西谷が好きだと、認めてしまいそうになるから。
「卒業するまでダメって言うなら俺、ちゃんと卒業する!社会に出るまでダメって言うならもっと頑張る!!だから!先生、俺から逃んな」
「~~~ッ!///」
堪えていた涙から溢れた。
気持ちも溢れて止まらなくなる。
「何回でも言う、俺は先生が好きだ」
西谷は太陽みたいな笑顔でに笑い掛けた。
それとほぼ同時に西谷はを抱き寄せた。
「……なんでそんなにっ、真っ直ぐなのよ…」
西谷の胸に顔を埋めて、絞り出すようには言った。
「私には…西谷くんが、眩しい…」
「そのまま目が眩んじゃえばいいじゃん」
「………私も、西谷くんが」
『好き』と、消え入りそうな声だった。
「!!!!」
「……////」
「先生!ち…ちゅーしてイイデスカ?!///」
の気持ちをいざ聞いた途端、緊張が体中を巡る。
「ダメ…卒業、ちゃんとしてから…///」
「する!俺ちゃんと卒業する!!」
「…うん」
もまた恥ずかしさをぐっと堪えていた。
「先生、大好きだ」
この日何度目かの西谷の告白は放課後の保健室に力強く響き渡り、またを抱き締めた。
END