第2章 -完-『親馬鹿な北ミツ』by.人狼少女を拾いました
とある日のこと...
今日もユリは収録の現場に来ていた。
「タマちゃん......チョコ、食べたい...なの。」
「ごめんユリちゃん!チョコ(いちご味)は
今日ないんだよね(苦笑)」
シューン...
「......。」
俯くユリ。
(ごめんねユリちゃん......本当は持ってるけど
横尾さんに駄目って言われちゃってるから......。
うぅぅ...あげたい!!×10......)
心の中で何度も叫ぶ玉森......。
回想...✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣
「タマっていつもお菓子が出てくるけど常に持ってるの?」
「そうだけど?横尾さん、それがどうかしたの?」
「いや、よくユリちゃんにお菓子渡してるからさ。」
「あげちゃダメなの?」
「あげるのは構わないけど、与えすぎるのも子供のためにはならないと思うんだよ。」
「だって可愛いからつい......。」
「好きなものばっかり与えちゃったら野菜とか嫌いなものは
食べなくなっちゃうかもしれないんだよ?」
「......それもそうか......
でもユリちゃん可愛いし......。」
「可愛いからって何でもあげちゃダメ!」
「えぇ......。」
「あげるのはたまにだけにしてね?」
「......(本当にお母さんみたい......(汗))
はぁい......。」
「北山も、ユリちゃんが欲しいものや好きなものだけ
あげるのは止めろよな?もちろん他のメンバーも。」
「「「「「ダメなの?」」」」」
「駄目。」
回想終了...✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣
(ってきな事があったから容易にあげられないんだよ......
あげちゃうと横尾さんにこっぴどく怒られちゃうし.....。)
「......はぁ。」
溜息をつく玉森。
(でも1コくらいなら......。)
玉森がちらっと横尾の方を見てみると......
ジッ
「......(睨)」←
怖い目でこっちを見ていた......。
ビクッ
(駄目だ......横尾さんには逆らえない(泣)