第3章 -完-『口移しのチョコレート』by藤ヶ谷先生、大好きですよ?
百合はラッピングされた小箱から
小さな薔薇の形をしたチョコを取り出す。
「マジでやんの......。」
「やる。」
きっぱり言うと百合はチョコを口に加える。
「......。」
ニヤニヤ..
「......余計なことを言った自分を恨むんだね。」
百合は怪しい笑顔を浮かべ、
太輔の膝の上によじ登り、さっきと同じようにキスをする。
「っん....」
そして口の中で少しずつ溶けていく
チョコを流し込む......。
溶けたチョコがゆっくりと口の中に流し込まれ、
太輔は今までに味わったことのないものを味わった。
「ふぁ...ん..太輔も...舌絡めてよぉ......」
百合は甘えた声で太輔にねだる。
「っ......」
「ふふ...♪
人目なんか気にしなくていいよ?」
「っ...よくこんなところで
そんなやらしい声が出せんな......」
クチュ...クチュ...
太輔も舌を絡め始める。
2人の口の中は甘いようでほろ苦いビターチョコで広がった。
「...ぁん...太輔ぇ....」
(口移しってDキスより激しいんだ......。)
「っんな声出すなよ......。」
(っ......こんな大勢の前でエロい声出すなよ......。)
溶けていくチョコは2人の口の中で行き来する......。
そうしていくうちにチョコはほとんど溶けてしまった。
「はぁ...はぁ...はぁ......。」
お互い唇を離すと、
百合は少し虚ろ目になりながら肩を上下に揺らし、
少し息を切らしていた。
ボソッ..
「その顔......反則過ぎ......。」
太輔は百合の顎を引き寄せ、キスをする。
「っんぁ...らめぇ...たぃs..ふぁ...」
2人は大勢の人目を気にせず、舌を絡める。
「ん......また、口移しする?」
「ん、今度は...もっと...激しくしてぇ?」
太輔は箱から1つ、チョコを取り出す......。