第2章 自己紹介及び店内ルール説明。
える「えっと、本日責任者を勤めさせていただいております、氷河えるです。そしてこの人がベテラン従業員の山田太郎さん(通称:ドカベン)です。」
「えぇ?あんな姉ちゃんが責任者アルか?後ろのデブの方が偉そうじゃないアルか?」
ピンク色の髪の少女が私を指差して言った。
「こらっ!きっとあのデブは作業能力があの女の子以下なのよ!言っちゃだめでしょ!神楽ちゃん!」
隣の美人な茶髪のお姉さんが小声のようだが丸聞こえの声で言った。
となりでドカベンが少し涙目になっていた。
える「えーっと…と、とりあえず皆さんの自己紹介をお願いしてもいいですか?眼鏡のお兄さんから右から順に!」
私は一番まともそうな眼鏡のお兄さんを指差した。
「あ、僕ですね!僕は志村新八と申します!こういう所で働くのは初めてでご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくおねがいします!」
丁寧に新八さんは頭を下げた。
あぁ。きっとこの人はまともだ!私はそう確信した。
える「よろしくおねがいします!新八さん!次の方お願いします!」
「私は神楽アルね!一緒に来たら酢昆布やるって銀ちゃんに言われたから来ただけアルね。よろしくー」
酢昆布!?何?働く気ないのこの子!?
まぁ、酢昆布ぐらいで釣れるなら…いいかも?
える「はい!神楽さん!ぜひいっぱい働いていっぱい酢昆布食べてねぇー!次の人!」