第21章 自身の秘密
「えー...っと、よく、意味が...。」
「貴方は、自分が...人ではないとゆう自覚は?」
ドクン...
「...何の...こと...。」
ドクンドクンと心臓の音がうるさい。
みんなが、こっちを見てる。
千姫は...俺のこと知ってんのか...?
「おいおい、千姫さんよ...。いきなり訪ねてきて何の説明も無しにンなことこいつに聞いて。混乱すんのも当たり前だろうがよ。」
「...そうね。じゃあ、私が知っている限りの情報を今からお話します。...山中さんも、座ってもらって構わないわよ?」
少し申し訳なさそうに言われ、俺はつっ立ったままだということに気付く。
慌ててその場に座ると、視線が外されたのがわかる。
みんな、千姫の言葉に耳を傾ける。
「さて、どこから話そうかしらね。」
「千姫...教えてくれ。俺は、一体何者なんだ...。」
「...貴女が異世界からやってきたのは知っています。そして、貴女がなぜこの世界へやってきたのかも。」
「...。」
「その前に。貴方達は、風間千景をご存知ですよね?」
「...あぁ。池田屋、蛤御門、二条城警護...。ことあるごとに俺達の前に現れたヤツら...。」
「彼らの狙いが千鶴ちゃんと...山中さんだということも?」
「承知している。彼らは、自らを鬼と名乗っているそうだが...。」
「実は私も、鬼なのです。」
皆、さらっと言った千姫を見つめてる。
いやいや、重大なこと簡単に言ったけどいいのか?
「こちらは旧き鬼の血筋...鈴鹿御前の末裔にあたられる、千姫様。私は姫様に代々お仕えする、忍びの家の者でございます。」
千姫の隣にいた女性が口を開いた。
んー...どっかで見たことある気が...。
ズキッ...