第13章 はじまる
白川側
あの夏の前日以来に入るな
そんな呑気な事を思っていると
左に仁王君、右に柳君、前は幸村君
逃げれる要素が0に等しい
みんなには10月の事から順におって説明した
時々、質問なども返して
だけど、1番皆が気になったのはやっぱり
仁「11月に何をしておったんじゃ?」
あの事で聞いてきたのである
『まあ、簡単に言えば引っ越しの手続きやらをしていたのですよ』
切「えっ!先輩!何処に行くんスか!?」
『うん?まだ決まってないよ。とりあえずは仕事場に一度引っ越してから本場を決めるんだ』
アパートからある所に行くには1時間半掛かるからね
流石にそこから行ったり帰ったりするのは時間と金がかなり飛ぶ
丸「仕事場って何処だよぃ」
『教えたら絶対に来るでしょ?』
丸「ソ、ソンナコトネーヨ!」
ジャ「バレてんぞ」
コーヒーを一口
久しぶりでおいしいな
今井さんのも美味しいけど、こっちのほうが、ね
柳「仕事場と今住んでいる所では、仕事場の方が近いのか?」
『そうですねー。軽く30分違いますね』
柳「そこまで違うのか」
まあ、バスを使えば15分で着いちゃうけど
真「だが、今度あそこで働くのに何故近場に来るんだ?」
『仕事が仕事ですからね。何あった時、近くに住んでいればすぐに状況を把握するために早く駆けつける事が出来ますからね』
真「なるほどな」
幸「じゃあ、叶わないんだね」
『......』
何も言えない
この先の言葉は知っている
だけど
『そう、ですね』
少し抵抗した
柳生「残念ですね」
切「今度こそ先輩と優勝杯を手に入れたかったのに!」
ジャ「お前は1年違うだろ」
切「あっ!」
丸「バカだな~」
仁「ブンちゃんも推薦が貰えんかったのに良く言うのう」
丸「う、うるせぇー!」
柳生「あの時は冷や冷やしましたよ」
ジャ「幸村の行動でな」
真「ウ、ウム」
何があったのか想像出来るのが怖いな
どうせ、急な勉強会でも開いて丸井君の強化をしたんだろう
とりあえず合掌
この先、標的僕に変更されて
散々いじられた
帰りは仁王君が送って行くと駅まで歩く
『春が楽しみですね』
仁「俺は楽しくなか。お前さんが居らんから」
『皆が居るじゃん。それに仕事で暇が出来たら会いに行く」