第13章 はじまる
目が合った
完全に2人ほどと目が合った!
うーん......!!!
あの2人か!!
などと考えている内に地面に近づいていた
僕は片方の手を地面に向けた
その手に小さな竜巻を作った
『逆風乱』
小さく呟いて地面に放つ
地面にぶつかった竜巻は僕を包むようにして
優しく地面に足をつけた
上なんか確認したら何が起こるかわかったもんじゃない
僕は少し周りを見渡してから昇降口に向かった
仁王側
あくびをしていて空を見上げたら
仁「ふわぁぁ~~...!」
誰かが大胆に屋上からフェンスを越えて落ちて行った
何がなんだかわからずにフェンスに目をやると
ソイツと目が合った
仁「のう、幸村」
幸「中々、大胆な飛び降りだったね」
驚いて少しの間動けんかった
柳「2人共、どうした?」
参謀に声を掛けられハッとし
慌ててフェンスの下を見た
水色の髪の男子生徒が地面に見事着地しておった
ソイツは周りをキョロキョロすると何処かへ向かった
柳生「何も居ませんね」
隣で柳生も見ておるが、見えんようじゃ
幸「あんな事をするのは、絶対にあの子だね(黒笑)」
全「「!!」」
不機嫌モードに入った幸村に気づいて
元気に雪合戦をしていたヤツらが急停止した
幸「昇降口でも行ってみようか(黒笑)?」
全「「イ、イエッサー!!」」
俺達は鞄を急いで持ち、昇降口へとダッシュした
白川側
『失礼しました』
ふぅ~
何か忘れていると思いながら昇降口へ向かうと
その途中で先生に呼び出されている事に思い出した
せっかく跳んだのに
そう思い職員室に向かうと
来週は主教科以外のテストをするから予習しろ
なんて事だった
用事が終わって時計を見ると2時になっていた
授業が終わったのが12時45分だったので1時間近くも先生のお話を聞いていたのか
そんな事を思い昇降口へと向かうと
なんかいるんだけど
彼らが下駄箱で何か作戦会議みたな事をしている
壁に隠れて周りを見ると
幸い誰も居なかった
三度結界を張って後ろから物音を立てずに近づく
気配を殺して、息も少しだけ
そして、ある人の後ろを取った
僕は急に鼻の奥がツンとし、やりたくなった
僕は浮かびそのある人の肩に自分の顔を乗っけて
首の下で腕を組んだ