第27章 悪魔のお仕置き～レオ編～

「んっ、はっ……ジル様…」




「ユーリ…」




ジルは、ユーリを追い詰め、

壁に両手首を縫い止めると

柔らかいキスを落とす。




ユーリは壁にもたれながら、

ジルのキスを受け入れた。




深くまで侵入したジルの舌が、

ユーリの口内を

しっとりと犯していく。




キスの合間にジルが囁く。




「戻ってからの貴方は、…ちゅっ……

驚くほど従順ですね。ちゅく……」




そう。




ウィスタリアを一度去り、

戻って来てからのユーリは

どういうわけか

ジルの忠実な僕となっていた。




「ん……ジ、ルさま……ふ……」




戸惑いながらジルを受け入れ、

健気に舌を差し出して、

必死にキスに答えようとするユーリ。




可愛くないはずがなかった。




「ん……ちゅ……

ああユーリ、

キスだけで、そんなにはしたない顔をして

蜜を零して。

いけない子ですね」




ジルは、

親指でそっとユーリの唇を拭うと




「こちらへ」




ユーリを、

私室の奥……

お仕置き部屋へと招き入れた。