イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第27章 悪魔のお仕置き~レオ編~
ジルが部屋に戻ると、
奥から
ガタッ……
と物音が聞こえた。
ジルは、チラリ…と
奥にある扉に視線を送る。
が、さして気にする様子もなく、
会議の資料を片付け始めた。
長時間に及んだ会議の資料は膨大だったが、
ジルは品の良い所作で、
効率良く片付けていく。
片付けを終えて一息つくと、
新人執事のユーリが、
ワゴンを押して、お茶を持ってきた。
上品で優しい香が、鼻孔を擽る。
「貴方はセンスが良いですね」
「ジル様の為に、
俺が特別にブレンドしたんです。
気に入ってもらえたらいいんですけど」
ユーリが、にっこり微笑みながら淹れてくれたお茶に、
ジルはゆっくりと口をつけた。