第26章 狂った果実～ユーリorゼノ編～

「でも、どうしよう…」




『？』




「ゼノ様が、

そんな事で怒ってくれるなんて…

まるで、俺に……

し、嫉妬…… /// してくれてるみたいで、

俺、悪い事しちゃったのに、

こんなに嬉しくさせられたら、

俺っ、俺っ」




ユーリは

いたいけにふるふると震えた。




（困るな。可愛すぎるのも）




ゼノは、ユーリの手に指を絡め、

その手に握られていたスポンジを

そっと奪う。




「ぁ……」




『ユーリ。お前はもう罰を受けた。

この話はこれで終わりだ。

今夜は

俺が洗ってやろう』




ゼノは、空気を打ち破るように言った。




主の突然の申し出に

ユーリは困惑する。




（ゼノ様に、

ローションでべちゃべちゃな身体を！？

そんなことっ /// ）




「あ、いえ、自分で… /// 」




『お前は、俺に逆らうのか』




ゼノは甘い声で命じる。




「っ…いえ…」




（今まで何度か洗ってもらったことあるけど、

さすがに、こんなにぬるぬるなのは…… ///

それに、今、触られたら、俺、

どうしよう///

耐えられる自信がないっ///）




ユーリは、頬を染め俯いた。