第10章  狂った果実～アランorレオ編②～

「っ～～～～！！

おまえ、俺のコト『好き』って…！！」




『うん、好きだよ。

可愛い子はみんな好き♪(微笑～)』




「はあああああ！？！？！？

おま、おま、おま、おま、おまえ～～～！！！」




（俺の純情をおおおおおおお～～～～！！！！）




『あれ？

もしかしてアラン本気にしちゃった？

アランなら分かってると思ってたんだけどな』




「何をだよ！！」




『俺が宮廷一の遊び人だってこと』




「○×Д××▼ξ∮×◆～～～～～～！！！！」




『あれ、その顔…

ホントに本気になっちゃったの？

困ったな……

俺、特定の恋人って作らない主義なんだけど。

でも、おまえがどうしてもって言うなら……』




レオはアランを壁際に追い詰め

トンと両手を壁について

逃げられないように囲った。




深紅の瞳が妖艶に細められる。




『なってあげてもいいけど？

おまえの恋人』




どきん…




（うわあああっ！！

なにどきんとしてんだよ俺！！）




「だ、だれがおまえなんかとっ！！」




『そう？良かった。

じゃあ…』




レオはアランの耳元に唇を寄せて

低く囁く。




『またえっちしようね』




「なっ…」