第7章 狂った果実～アラン×ユーリ編～

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（お、女！？）




夜、いつも一人でしている鍛錬を終え

騎士宿舎に併設されている

大浴場に向かったアランは

誰もいないはずの、その場所の片隅に

女性の後ろ姿を見つけ

思わず息を呑む。




女性は

浴場の壁に

しな垂れるようにもたれ掛り

頭を壁に擦りつけているせいで

プラチナブロンドの短髪が

美しく乱れている。




（なんで女が男の浴場に！？

…肩…

震えてる…

泣いてんのか…？

慰めた方がいい？）




が、

彼女はハダカ…




（万が一、振り返りでもしたら

俺の健全な下半身が反応して

変質者扱いされかねねえ。

一応、腰から下にタオルを巻いているが…

元気になった俺のムスコさんは

タオルなんかで隠れるか！

騎士団長として、この場を去らなければならない！

見たいけど！

女のハダカ///

女の…

ハ…

もん♡もん♡もん♡もん♡…

いやっ、我慢だ！がんばれ俺！！）




わけが分からないが

とりあえずアランはその場を去ろうとして




ガコッ！




床に転がっていた

手桶を蹴り飛ばしてしまった。




「！？」




女性は驚いて、

音のした方…つまり

アランの方に振り返った。




（あっ、まずいっ…///）




思わず視線を逸らすと。




「あ……アラン様…」




聞き覚えのある声が

アランの名を呼んだ。