第7章 怪人はお出ましの時間
「わあぁぁぁぁっ!」
怪人はよろけて、なんとかバランスを直した。
「大勢にモテなくたって、お前を好きになってくれる人は必ずいる。その人に出逢えるまで待っていろ!」
「…うん」
「ラブ~っ、シャワーっ♪」
桃色の雲が現れ、ハートの雨を降らせる。すると怪人は、ぼふん!という音と共に元の姿に戻る。そしてバトルラヴァーズの皆はラブアウトした。
「二年の難波下手雄ですか…」
「俺がアイツが来る前に女誘っちゃうからか…」
私はラブアウトした皆さんのところへ駆け付ける。
「皆さんお疲れ様です!」
そう笑い掛けると、皆の顔が少し赤くなった気がした。
「……?どうかしましたか?」
「いや…それよりよかったね、解決して」
「そうだな」
この時、皆は改めて渚への気持ちが分かった。そしてこれから皆が積極的になることを私はまだ知らない。